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【公認会計士】日本とアメリカの給与体系の違いについて

アメリカ生活

皆さんこんにちは、公認会計士のToshiです。

私は現在、

海外駐在員として、

社会人5年目をニューヨークで過ごしています。

詳しい自己紹介はこちらを参照!

今回は、公認会計士としての給料について、

日米の違いという観点からお伝えできればと思います!

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年間の総給与額の違い

日本は、毎期首にその年の基本給が提示され、

その基本給に基づいて残業代が計算され、

毎月支払われるという形になっているところが多いと思います。

さらにボーナスが年1,2回支給されるという感じです。

そのため、日本では、

その年の総給与額=残業代とボーナスに左右されがちになります。

特に、大手監査法人に所属している公認会計士は、

残業で稼ぐみたいなところがありますので、

その年にどれくらい稼げるのかは蓋を開けてみないとわからないところが多いです。

一方、アメリカは年俸制を取っていることが多いです。

そのため、後述しますが残業代が発生しません

さらにボーナスもスタッフレベルでは雀の涙(経営層になると破格!)。

そのため、

アメリカではその年にいくらのお金が手に入るのかが見通しやすいです。

残業代の違い

日本はスタッフレベルだと残業代が発生し、

管理職以上の職階に上がると残業代は出ない、

という給与体系を取っている会社が多いと思います(特に大手監査法人は)。

一方で、アメリカは前述の通り、

年俸制を取っていることが多く、

管理職であるか否かに関わらず、残業代は発生しません。

そのため、

アメリカではダラダラと長い時間仕事をしても、

一切給料が増えることがないため、

一年目のスタッフでも定時になったらさっさと帰宅してしまう人が大半です

(閑散期になると夜7時までオフィスにいるとびっくりされる)。

アメリカは家族を大切にする文化があり、

仕事よりも家庭を優先するのが当然になっているため、

長い時間働くことを良しとはしていないのですね。

一方で、日本は、長い時間働くことが美徳とされている文化があり、

更に上司よりも早く帰ってはいけないという雰囲気もありますね。

若手としてはその分残業代も発生するので、ダラダラと仕事をしがち。

そういったところは給与体系で違いが生じているかなと思います。

昇進や昇格、昇給の違い

徐々にその文化は変わってきていますが、

日本はいまだに年功序列・終身雇用の文化が根付いており、

昇進・昇格・昇給は遅いことが多いです。

若手のうちはほぼ同様に上がっていって、

徐々に同期と差がついていくといったイメージが強いですよね。

一方で、皆さんご存じの通り、

アメリカは年功序列・終身雇用といった文化が一切ありません。

そのため、同期でも差が付きやすい傾向にあります。

また、能力のある人はガンガン昇進させるため、

アメリカのほうがすぐに職階が上がることが多いです。

上にどんどんのし上がっていく能力と意志がある人は、

アメリカで働くほうが心地よく思えるはずです。

同じ職階ごとの給料について

日本では同じ職階にいる人は、

みんな同じ基本給を提示されます。

そのため、残業代による差はあるものの、

日本では給与総額に大きな差は生じません。

一方でアメリカは、

同じ職階でも能力差によって全く異なる年俸を提示することが多いようです。

アメリカでは給与に納得いかなかった場合には、

すぐに会社を辞めてしまうため、

能力の高い人には高い給料を払うんですね。

家賃補助等について

日本の場合、

公認会計士として大手監査法人で勤務する場合には、

基本的に家賃補助は発生しません。

これはアメリカでも同様で、

家賃補助といった制度は一切ありません。

なお、海外赴任をした場合には、

日本もアメリカも赴任者に対して、

家賃補助を支払うことが多いようです(海外赴任でも家賃補助がない法人もあります)

まとめ

日本とアメリカの給料について比較をしてみましたが、いかがだったでしょうか。

僕の意見としては、

「能力が低い人は日本の給与体系がお得、能力の高い人はアメリカの給与体系を喜ぶ」

印象を受けます。

やはり年功序列・終身雇用制度に伴う社内競争力の低さは、

今後の日本社会を考えていく上では弊害になるかな、というのが僕の意見です。

皆さんの意見もぜひ、聞かせてみてください




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