皆さんこんにちは、公認会計士のToshiです。
僕は大学三年生の時に公認会計士試験に合格し、現在はニューヨークに駐在をしています。
詳しい自己紹介についてはこちらの記事をどうぞ。
僕自身、公認会計士になることの素晴らしさを身をもって経験しており、皆さんにもぜひこの経験をしてほしいと思っています。
今回は、どうやったら公認会計士になれるのか、まとめてみました。
大まかな流れ
公認会計士になるためには、大きく三つのハードルを乗り越えていく必要があります。
- 公認会計士試験 短答式試験(マークシート方式)
- 公認会計士試験 論文式試験(記述方式)
- 修了考査
「たった3つの試験に受かればいいの?」と思うことなかれ。
多くの受験生が、一番最初の試験にたどり着くこともできずに脱落してしまうのだ。
それぞれの試験について、詳しく解説していこう。
短答式試験
短答式試験は、毎年5月と12月に実施されるマークシート方式の試験です。
試験内容は以下の通り。
- 財務会計論
- 管理会計論
- 監査論
- 企業法
このうち、財務会計論は「簿記」と「財務諸表論」の二つから成り立っており、実質5科目の試験といえます。
短答式試験は、総合で70%を基準として、公認会計士・監査審査会が定める得点比率を満たした場合に合格となります。ただし、各試験科目それぞれで40%未満を切った場合には、総点基準と満たしていも不合格となってしまいます。
つまり、それぞれの科目で40%以上の点数を取りつつ、総合基準を上回る点数を取れば合格ということになります。
苦手な科目を作ることなく、まんべんなく7割を取れるようにするのが合格の近道です。
ちなみに、総合基準は毎年変動しており、70%を基準としながらも、試験の難易度や全体の合格者数に応じて変動します。
僕が試験を受けたときは、過去最低の60%が合格基準でした(なお、その数年後にさらに最低を更新しました)。

論文式試験
論文式試験は、毎年8月に行われる記述式の試験で、こちらは短答式試験を合格した者のみが受験することのできる試験です。
- 財務会計論
- 管理会計論
- 監査論
- 企業法
- 租税法
- 選択科目(経営学・経済学・民法・統計学)
受験生のうち、8割近くの方が経営学を選択します。
論文式試験は、短答式試験とは異なり、単なる知識の暗記のみならず、体系的な理解まで求められる試験となります。
そのため、短答式試験に合格したとしても、ここのハードルを乗り越えることが出来ない受験生も多くいます。
論文式試験は、偏差値によって合否が分かれ、52%の得点比率をクリアすると合格となります。なお、短答式試験同様、それぞれの科目で40%以上の得点が必要となります。
総合で偏差値52を取れば合格となるため、「全体よりも少し上」に到達できれば合格できるため、みんなが得点する問題をどれだけ落とさないかがカギとなりますね。
修了考査
短答式試験・論文式試験を合格した後に、最後に待ち構えているのが、日本公認会計士協会が主催する修了考査です。
実は、公認会計士試験を合格するだけでは公認会計士になることはできず、以下の3つの基準をクリアすることで公認会計士登録をすることが出来ます。
- 2年間の実務経験
- 実務補修所での必要単位数の獲得
- 修了考査合格
修了考査の試験科目は以下の通りです。
- 会計に関する理論及び実務
- 監査に関する理論及び実務
- 税に関する理論及び実務
- 経営に関する理論及び実務(コンピュータに関する理論を含む)
- 公認会計士の業務に関する法規及び職業倫理
なんとも仰々しいですが、実質的な内容は公認会計士試験とほぼ変わりません。
なので、公認会計士試験の受験時代の記憶を思い出しつつ、実務で学んだこと知識を吐き出す試験になります。
実はこの修了考査、近年「やばい」状況になっています。
というのも、つい最近まではこの修了考査、合格率が約70%と高かったのですが、ここ数年50%を割るという悲惨な状況となっているからです。
このブログでも、ぜひ、修了考査の攻略法についてぜひお伝えできればと思います。

まとめ
みなさん、いかがだったでしょうか。試験自体は非常にシンプルだったなと感じたでしょうか。
ただ、今回は省略しましたが、それぞれの合格率・勉強量等から非常に険しい道のりではあります。
その辛く厳しい道のりを乗り越えてこそ、素晴らしい景色が見えるのです。
人生をかけてチャレンジするだけの、大きな価値がありますよ!
以下のリンクから資格の大原のリンクに飛べるので、ぜひ!

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