みなさん、こんにちは!公認会計士Toshi(@NY_Toshi_Blog)です!現在はニューヨークで働いています。
さて、今回は公認会計士登録の最後の関門、修了考査(通称:公認会計士協会の悪意の集大成)について、お伝えしようと思います。
今回は、本試験3週間前でまだ何も始めていないノー勉の方に向けて、合格までにするべき勉強法をお伝えしようと思います!
実際に僕も3週間前まで何もせず、「やばい・・!」って状況になりました。
そこから頑張って勉強した結果、2018年度 合格率56%の年に合格しました!
割と皆さんに共感をもって読んでもらえると思います!笑
修了考査についてまとめた記事は別途記載する予定ですので、そちらもご参考までに!
なお、本当に時間がなくて焦っている人は、まとめだけ読んでください。
注)本記事では以下のように略します。
- 「会計」:会計に関する理論及び実務
- 「監査」:監査に関する理論及び実務
- 「租税」:税に関する理論及び実務
- 「経営」:経営に関する理論及び実務
- 「職業倫理」:公認会計士の業務に関する法規及び職業倫理
はじめに
何から始めるべきか、お伝えする前に、これだけはお伝えさせてください。
大丈夫です、まだ全然間に合います。
たしかに、コツコツと何か月も前から準備してきた人から比べたら出遅れていることは事実です。
ですが、勉強時間と合格率は必ずしも比例しません。こっからの三週間でブチ抜きましょう。
出遅れていることを認めつつ、ここからの三週間、死ぬ気で頑張りましょう。
僕は三週間から勉強を始めましたが、「総合1位で合格するぞ」という気持ちで勉強していました。
(なお、順位の公開はありません。笑)
もう一度言います、絶対に大丈夫です。受かります。
基本的な考え方

まずは最初に、基本的な考え方からお伝えします。
科目を見極めよ。
合否を分ける大切な科目を階層ごとに一軍・二軍・三軍と明確に位置付けることです。
そして、苦手意識を持たずにまずまっさきに一軍科目から取り掛かってください。
「ちょっと苦手だから・・」とか言って先延ばしにしている暇は残念ながらありません。
本記事では以下の通りに区分けします。
- 【一軍】租税・会計(配点が大きい。差がつきやすい。対策に時間がかかる。)
- 【二軍】経営・職業倫理(配点が小さい。足切り等の落とし穴がある。対策には時間がかからない。)
- 【三軍】監査(配点は大きいが差がつきにくい。足切りの心配もなく、対策は基本しなくていい。)
答練から始めよ。答練を極めよ。
すべての科目に共通することですが、
答練から始めてください。そして、答練を極めてください。
何か月も前から始めてる人も、必ず答練は解いてきます。そして、ある程度答練を重点的に勉強してきます。
修了考査は相対試験ですので、みんなが取ってくる問題を取りこぼすと致命的です。
たまに「答練だけやっても受からないよ」という正論を振りかざす輩がいますが無視しましょう。
「最低でも答練できないと受からない」という意味では正しいので、まずは黙って答練から始めましょう。
三週間前から勉強を始める人は基本的に講義を見る時間はありませんし、テキストをすべて見ることもできません。
仕事がしたくなるほど勉強せよ。
修了考査を始めて受ける人は、三週間前ないし二週間前から試験休暇を取ると思います。
ここから勉強を始める皆さん、「はやく仕事したい・・・」と思うほど詰め込んでください。
10時間程度の勉強は毎日しましょう。
僕はすべての答練を3回、租税に至っては5回も回したので必然的に毎日12時間くらい勉強していました。悪夢を見るほど辛かったです。笑笑
なお、僕は前述の通り、総合一位を意味もなく狙っていたので、そこまで思い込む必要はありません。
ただ、それなりに勉強量をこなすと、仕事したくなってくるんですよ。不思議と。
各週ごとの対策について

基本的な考え方について理解していただけた方は、具体的に、三週間前・二週間前・一週間前で何をするべきかお伝えします。
三週間前にやるべきこと
三週間前、まだ比較的時間に余裕があるこの段階で、一軍で、時間のかかる科目を優先的に行うべきです。また、一軍をこなしつつ、休憩がてら二軍の簡単な科目もやっつけましょう。
すなわち、租税と職業倫理です。
租税
修了考査の最重要科目といっても過言ではない、租税。
租税に関しては、地に足をつけてしっかりと理解をして実力を高めないと、なかなか付け焼き刃では歯が立ちません。
対策にも一番時間のかかる科目ですし、差がつきやすい科目でもありますので、時間にまだ比較的余裕のある三週間前の1週間で必ず合格レベルに持っていきましょう。
最初の一周目は、答えとテキストを参考にしながら、理解重視でじっくりと取り組んでください。
答練一回分、1日かかっても構いません。一回一回を大切に、しっかりと理解しながら進めることが大事です。
一周終わったら、間髪入れずに二周目に入ってください。二周目でもよくわからない問題は理解が足りないので、その部分だけテキストに戻って理解を深めましょう。
三週間前のこの時点で、最低限でも租税の答練2周はやりましょう。
(ちなみに私は三週間前の時点で3周回しました。)
職業倫理
メインに租税をやりつつ、二軍の軽い科目についても休憩がてら答練を回しましょう。
租税でかなり計算について詰め込んでいると思うので、三週間前のこの週は、職業倫理にしましょう。
職業倫理については、あまり舐めてかかると足切りを食らう可能性もあるので、
最低限、答練で出た問題は完璧に回答できるようしっかりと暗記しましょう。
これ以外の対策は他の受験生もやっていないのでやる必要はあまりありません。
(僕は修了考査をTACで申し込んだので、大原の答練を友達に見せてもらったりはしていました。)
なお、職業倫理の足切りで不合格だった場合、倫理観の無い会計士として同期にいじられるので気をつけましょう。笑
二週間前にやるべきこと
二週間前、徐々に焦りが見えてくるころだと思いますが、ここがふんばりところです!
さて、二週間前のこの段階では、一軍と二軍のそれぞれ残りを片付けます。
すなわち、会計と経営です。
会計
会計については、正直、公認会計士試験と出題範囲がそう大きく変わっているわけではありません。
租税に比べて普段の仕事でも関わっていることが多いと思いますので、そういった意味では租税ほどの労力は生じないと思います。
とはいっても、会計士試験の頃から会計学が苦手だった人もいると思います。そういった意味でも、一軍の会計を早めにやっつけてしまいましょう。
租税と同様、最初は答えやテキストを参考にしながら、一周を回しましょう。
その後、間髪入れずに二周目を回してください。二周目でも解き方がわからない論点は理解が足りていないのでテキストに戻ってください。
経営
二軍で残っている経営についても、この週にやってしまいます。
経営については、会計以上に会計士試験の知識で対処可能ですので、サクッと気分転換がてらに答練を解きましょう。
大切なことは、一軍科目をしっかりと固めることですので、前の週でもし租税がしっかりと回せなかった人は、無理にこの週に経営をやる必要はありませんので、一軍科目から取り組んでくださいね。
一週間前にやるべきこと
さて、いよいよ、本番一週間前です。
ここからは、これまでやってきた理解を、がちがちに頭に入れまくる作業です。
ここまでで、私の言うとおりに対策できた人なら、最低でも各科目の答練二回くらいは回せているはずです。
ここからは、一週間かけて全科目の答練をバーッと一周しましょう。実際に問題を解く必要は必ずしもありません。
解き方・引っかけポイントを一つ一つ確認していく作業です。
体調にだけは気を付けて、くれぐれも当日体調不良で休まないように、本番を意識していきましょう。
あれ、監査論は?
気づいてる方もいると思いますが、ここまでで監査論は登場していません。
三軍の監査論については、基本的には時間的に余裕がありませんので特別な対応をする必要はありません。
夜寝る前の30分で答練を眺めて、「ふーーん」というレベルで大丈夫です。
正直、監査論については普段からやっていることがそのまま出ることが多いので、対策しなくても大丈夫なんですよね。
なお、金融系の監査をしていると棚卸論点が弱かったりすると思いますが、致命的な失点にはならないと思いますので、気になる方は対策するくらいでいいかなと。
まとめ

公認会計士試験最後の関門、修了考査について、三週間前から勉強を始める人向けの勉強法を記載しました。
重要なのは、以下の点ですね。
「みんなが取ってくる答練は取りこぼさない」
「一軍科目である租税・会計については余裕のある2,3週間前に片付ける」
「監査はあまり差がつかないので力を入れる必要なし」
スケジュール的には、以下の通りに進めるのがいいでしょう。

このブログをみて、修了考査を乗り越えることが出来た人がいたら、ぜひコメントしてください!
待っています!
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